影響力の武器 権威 ~人はなぜ権威にとことん弱いのか?~

オススメの本、影響力の武器 「権威」について。

6つの武器の内、今回は5つ目の武器になります。

権威の力を知って、色々な場面で役立てましょう。セールスに騙されたり、利益を損なう要求を飲まされない知恵を身に着けましょう!

 

権威の持つ、影響力の強さ

私達人間の社会は基本的に組織構造になっています。学校の先生、教授、会社員なら上司など、縦社会で出来ています。人間社会は基本的にはトップダウンの指示系統があり、これに従っていれば大抵の社会ではうまくいき、大きな進歩がありました。戦争など、命のやり取りをする場面では特に顕著で、兵士が言うことを聞かなかったら、間違いなく全滅、国が滅ばされてしまいます。これらのことから、人間には昔から、権威者からの指示には基本的に従う思考が刻み込まれています。

この権威という武器は、非常に大きな影響力を発揮します。

 

電流を流す実験

権威にどの程度逆らうことができるのか?、過去に実験がありました。研究者、教育者、回答者がいて、教育者が出した問題に回答者が間違えると、研究者が教育者に電流を流す指示をします。回答者が間違えるたびに電圧が徐々に上がっていきます。

間違いが続いていくと、そのうち耐え難い苦痛に被験者は襲われます。やめてくれと懇願しても研究者に指示された教育者は電流を流すことを、やめられませんでした。この実験は複数の教育者に行われたのですが、最終的に回答者がを失うレベルまで電圧を上げ続けた教育者は全体の66%にも及びました。(ただし、実際に回答者に電流は流れておらず、回答者の演技ですが、教育者はその事を知らされず、実験をおこなっています。)

逆に、電流を受ける回答者がもっと電流を流してくれ!と懇願した場合は、一人たりとも電流を流さなかったそうです。

これらの実験結果から、相手がどんなに苦しもうが、権威による圧力に人は逆らう事が、とても難しいと分かります。

この権威には、3つのポイントがあります。詐欺師が悪用し、利益をあげています。

①肩書の力

肩書が着いているだけで、相手から承諾を得られる。

弁護士、政治家などラベルだけで、中身がなくても相手を承諾させてしまいます。

なんと肩書だけで、身長が高く見えるらしいです!動物も、大きく見せることで、相手が逃げたり、戦いを回避しています。地位が上がるように見せかけられるのです。




②服装

服装を変えるだけで、相手は態度を変えていまします。こちらに従うのか、見くびるのか。

仕立ての良いスーツは、作業着の3.5倍も説得力が増すそうです。

サギに使われる服装は、スーツ姿と警備服です。この2つが合わさると、ダマされてしまいます。

③装飾品

身につけているもの、車などで、承諾させる力が増します。高価な良い車に乗ってる場合は、クラクションを鳴らされたり、割り込みされる確率が殆どないそうです。

 

防衛法

この権威の力を利用して、承諾を迫られた時、どう防衛するか?

1.この権威の力を分に認識する。

2.権威者の指示には、盲目的に従ってしまう傾向があるので、従っていい指示なのか、従ってはいけない指示なのか、見極める。

見極め方として

①その権威者は、本当の専門家か?

②専門家の場合、どの程度誠実なのか。→ 大きな利益を得ようとしていないか。

この2つに注意すれば、権威を利用したテクニックを使われていないかが分かります。

この2つをポイントに見極めて、相手がこれらのテクニックを意図的に使い、要求を飲ませようとしていることに気づいたら、徹底的に逆らいましょう!

 

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