投資の神様、ウォーレン・バフェット。若かりし頃の彼に多大な影響を与えた人物が3名います。その人物から何を学んだのか?
以前、ベンジャミン・グレアムとフィリップ・フィッシャーについて書きましたが、最後の1人はチャーリ・マンガーについてです。マンガーは、バークシャー・ハサウェイの副会長であり、バフェットとバークシャー・ハサウェイの共同経営者です。
チャーリー・マンガーとの出会い
バフェットは1956年に投資のパートナーシップ始めた時は、資金が少なく新たな投資家の勧誘が第一の仕事でした。バフェットは隣に住むデイビス夫妻を度々訪問、10万ドル投資してもらうことになります。デイビス夫妻はチャーリーマンガーと知人であったため、二人を合わせようと食事に招待しました。1956年のことで、それが二人の最初の出会いです。マンガーは弁護士でしたが、株式に非常に強い興味を持っていました。初めてあった二人は株式の話題で盛り上がり、とても気が合うと感じていました。マンガーは弁護士と、投資の二足のわらじを履いていましたが、バフェットはマンガーに弁護士をヤメて、投資に専念するようにしつこく迫りました。マンガーは1962年に投資のパートナーシップをつくり、3年間成功を続けたので、弁護士を辞めます。バフェットと投資スタンスも似ていて、本質的価値よりも安い価格で株式を買っていましたから、ふたりともズバ抜けた結果を出していました。マンガーは1960年後半に、ブルーチップスタンプの株式を買い始め、同社の会長に就任。バフェットのバークシャーと合併し、マンガーはバークシャー・ハサウェイの副会長に就任したのです。現在も二人は会長・副会長として、バークシャー・ハサウェイを運営しています。
チャーリー・マンガーの投資手法
割安でなくても、良質な企業を買う
マンガーは、バークシャー・ハサウェイの副会長で、バフェットの共同経営者でありますが、バフェットとはまた違う視点を提供しています。財務、法律、科学、歴史、哲学、心理学、数学と幅広い分野に精通しており、投資というビジネスでは、これら幅広い見識を活用すべきと考えており、うまく世間を渡っていくには、世の中の重要な考え方すべてを統合しなければならないといいます。
マンガーが編み出した投資手法は、グレアムの手法投資手法である「まずまずの企業を本質的価値よりも安い価格で買う」ことよりも、「素晴らしい企業をそこそこの値段で買う方が、ずっと良い」と考えたのです。バフェットはグレアムの手法「安全なマージン」をとても信用しており、割安なモノ以外は買うことはしませんでした。しかしグレアムの手法には、数字には現れにくい、事業特性、経営者の資質を考慮していないのです。
バークシャーがシーズキャンディーズを買収した事例があります。提示額は4000万ドルでしたが、バフェットが算出した本質的価値は1000万ドルであり、グレアムの手法では絶対に買わない値段でした。しかしチャーリー・マンガーは、「高そうに見えるが、良い買い物」だとバフェットを説得し、2500万ドルの買収価格を提示し、シーズ・キャンディーズも受け入れ、取引が成立しました。
企業のクオリティにも価値をつけ、将来性を織り込んだ価格で買ったのです。これがバークシャー・ハサウェイにとってグレアム流哲学に従わず行った最初の大型投資です。
それから10年後、シーズ・キャンディーズは1億2500万ドルのオファーを受けたが、バフェットは断ります。
このことはバフェットに大きな変化をもたらし、さらなる収益を上げる結果につながっていきます。
まとめ バフェットの投資手法がずば抜けている理由
バフェットは3人の手法を融合させ、自分の投資手法を確立させています。
1.ベンジャミン・グレアムからは、「安全なマージン」という投資の基礎を学ぶ
2.フィリップ・フィッシャーからは、長期投資のよい対象を見極め、「集中投資」する方法を学ぶ
3.チャーリー・マンガーからは、「優れた事業」を保有することで、大きな利益がもたらされる事、投資家が判断を誤る「心理的」な失敗を学ぶ。
これらの知識を理解はできたとしても、実際にうまく使えるかが重要になります。バフェットがズバぬけている理由は、3人の教えを自分の投資戦略としてまとめ上げ、すべてをうまく使える能力があるからです。
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