投資家が現金をほとんど持たなくても良い理由。

投資家が用意しておく現金はいくらか必要か?その理由をシンプルに考えてみた。

投資をするうえで議論に上がる現金率。

保守的な人は、半分くらい現金だったり、攻める人は5%程度だったり。

暴落時に現金が無かったらどうするの?儲けるチャンスを失うじゃないか。

という意見もありますが、本当のところどうなのか。

とてもシンプルに考えてみました。

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現金の価値は、時間と共に目減りしていく

最近の物価高については皆さん苦しいと思います。物価が上がる=インフレという事は、現時点で持っている現金をより多く払うことになります。すなわち現金の価値が時間と共に下がっていく事がわかります。デフレのようなことは通常稀であり、基本的に値段が上がったものは値下がりが長期的には行われず、お金の価値は目減りしていくと考えてよいでしょう。

お金の価値が減る事を防ぐには投資するしかありません。株や債券などの複利の力で時間と共に価値が増えるものと交換しておかなければ、現金の価値は目減りしていくのです。すなわち、必要な現金以外はできるだけ株や債券に変えておく事が、資産を守るための最善の策なのです。

 

現金はどのような時に必要なのか?

現金の支出にはどのようなジャンルのものがあるのか。

①住宅関連の支出 – 家賃や住宅ローン、修繕費、不動産税などが含まれます。
②食費 – 日常の食材購入費や外食費が含まれます。
③交通費 – 通勤・通学費、自動車の維持費(ガソリン代、駐車場代、保険料など)、公共交通機関の利用費などが含まれます。
④光熱費 – 電気代、ガス代、水道代などの公共料金が含まれます。
⑤教育費 – 学費、塾費、教材費、習い事の費用などが含まれます。
⑥保険料 – 健康保険、生命保険、自動車保険など各種保険の支払いが含まれます。
⑦娯楽・レジャー費 – 映画やコンサートのチケット、旅行費、スポーツ観戦費などが含まれます。
⑧衣服・美容費 – 衣服の購入、美容院の利用費、化粧品の購入などが含まれます。
⑨医療・健康費 – 病院の診察料、薬代、健康診断などが含まれます。
⑩通信費 – 携帯電話料金、インターネット料金などが含まれます。

ざっと上げただけでも沢山の支出があります。

家計簿をつけている人はだいたい毎月どの程度の現金を使っているのか?

これが詳しくわかると思います。

付けていない人でも、ざっくりは把握しているでしょう。

その他にも予測しない緊急事態、大きな買い物をしたとき、事故など。

普段の支出では想定される以外に現金が必要な場合もあります。

従って用意すべき現金は

1.毎月出ていく生活費

2.緊急時やその他の大きな支出

の2パターンを考えておけばよいでしょう。

では、どのくらいの現金を用意しておけばいいのか。

毎月出ていく生活費

毎月支出する金額の3カ月~6カ月持っておけば、事足りることになります。1か月分とかあまりにも少なすぎると、生活の支払が出来なくなるリスクもあります。

緊急時に必要な現金

大きな支出が必要な場合は、保有している株や債券を売却すれば、証券口座から1週間あればすぐに現金を手に入れられるため、問題ないです。今日中に1000万用意しろ!なんて事はまずないので緊急時に必要な現金は想定してあらかじめ用意しておく必要などなく、金融資産を切り崩せばよいでしょう。

①事故

②大きな買い物

③株の暴落時の投資チャンス

があると思います。

では株が暴落、投資チャンスが発生した時の現金はどう用意するか?

暴落時の現金調達は債券でリバランスを。

株が暴落した時に強いのは債券になります。株と違って暴落時の値下がり幅が少なく、上昇する傾向にあります。基本的には株:債券の比率で60%:40%~80%:20%程度を持っていることがおすすめです。

※リスクを取りたい若い世代は株の比率多めの80%、リスクを取れない年配世代は株の比率60%が良いとされています。

暴落が発生し、株のバーゲンセールが始まった場合、上記の比率が崩れるはずです。株の価値が下がった場合、株:債券比率=60:40だった場合、が株:債券比率が50:50となったりします。その時に債券を売却し現金を調達、株を買って、元の比率に戻すのです。これをリバランスと言います。リバランスするだけで割安のものを買い、割高のものを売って、リターンを増やすことが出来ます。

コロナショックの時も、株は暴落した時、債券は値上がりしています。これは安全資産である国債に人気が出る事と、金融緩和期待などで金利が下がり、債券価格が上がる可能性があるためです。

同じ証券会社の口座内であれば、数日で買い替えることが可能ですので、債券を買っておくことが重要となります。

まとめ

インフレーションによって、平均的には毎年2%ずつ現金の価値が目減りします。現金を持っている事は、資産を減らし続けている事とイコールです。

投資チャンスを活かせる現金についてまとめると、

①必要な手持ち現金は

・現金は生活費の3か月分~6か月分程度にしておく。

もっておく現金は、これだけで十分になります。

②インフレ対策するためには

・給与など収入で得た余剰の現金は、さっさと株や債券に変える。

③投資チャンスを活かすには、

・株と債券の比率は60:40~80:20程度の範囲で持ち続け、比率が崩れた場合にリバランスする。

以上の3つを徹底してください。

これらを実践し続けてればインフレに負けない資産作りが出来、自分の資産を守る事につながります。余剰資金は速攻で投資に回し、豊かな老後生活が出来るように、投資を続けていきましょう。

オススメの株と債券

お勧めは、株は全世界株のインデックス、債券は格付けの高い外国債券インデックスです。

この2商品を持っていて買い続け、年に1~2回リバランスするだけで、資産を守り、増やす事が出き、凡人に夢と希望を与える最強の投資ではないかと考えられます。

本記事によって皆さんが豊かな人生送るための参考になれば幸いです。

参考書籍:just keep buying