長期投資における現時点での結論

投資に必要な3つのルール。シンプルルールが最強。

いままでいろいろな本を読んだり、著名投資家、データ分析、学者の意見を統合した結果、大多数の人が市場平均には勝てないという結論が出ています。

では市場平均の恩恵を最大限享受し、老後資産に困らないための戦略はなにか?

現時点で出ている最適解についてまとめてみました。

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1.インデックス投資。株と債券を買い続ける。

まず、人はなぜ投資するべきなのか?イソップ童話のアリとキリギリスの逸話のように、冬が来た時にたくわえをしていたアリは生き延び、キリギリスは死んでしまう。人に置き換えた場合は、収入を全て使い続けた場合、収入がなくなった時にキリギリスと同じ状況に追い込まれます。人はいずれ働けなくなる老後、童話でいう冬の時代を生き抜くために、せっせと貯蓄して投資に回すことが重要です。

現金と金融資産について。

貯金だけしていた場合、インフレによって物価が上がり現金の価値が目減りしていきます。年間2%で推移した場合、30年で手持ちの現金がおよそ半分になります。現金は銀行に預けていても、利息がほとんどなく、インフレ率に圧倒的に負けてしまうからです。このインフレ対策として、金融資産である株と債券が必要になります。これら金融資産は現金を生み出す能力をもっており、複利の力で増える特性があります。従って恒久的にインフレ負けしない資産を作ろうとした場合、これら金融資産を持っておかないと現金はいずれ尽きてしまうのです。

 

株と債券の比率について

安心できるポートフォリオは、どのようなものか。

一般的には株と債券の比率は

株:債券 = 60%:40%~80%:20%

の範囲で持ちましょう。

株と債券では株の方が値動きが激しくリスクが高い。債券は値動きが穏やかでリスクが低い。株のリターンは年平均5.5%~7%、債券のリターンは4%前後です。

株の方がリターンが高いから全部株にしたほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、株式市場は値動きが激しく、暴落時に株一辺倒だと、資産が大きく目減りするのでリスクを減らすために、値動きの少ない債券を持つ必要があります。従って、リスクに合わせて買う比率を変える必要があります。

リスク許容度が高い若い世代は株の比率が多め、ご年配の世代は株の比率を減らす。

株式の暴落、低迷期が長期間続いても、若い世代であればその後の収入でカバーできますが、年配の場合は収入が無い為、株の比率を高めすぎると、損失をカバーしきれない可能性があるため、債券の比率を上げた方が良いことになります。

具体的に良いとされる金融資産はなにか?

お勧めは以下の3項目に当てはまるものとなります。

全世界に分散されたインデックスファンド

株と債券はいずれも全体的に幅広く分散された商品の方が、リスクが減少しますし、市場平均に近づいていきます。おすすめとしては株は全世界株式、債券は先進国債券、または全世界債券を持っておくことが良いと思います。これら幅広く世界に分散された金融資産を数10年スパンでもっておけば、世界が効率化して経済が上昇する限り、損失が出る可能性が少ないです。

手数料が安いファンド

全世界株式、先進国債券は手数料が少ないものにしましょう。手数料はあなたの資産の一部から支払われています。利益が出ていても損失を出していても、一律で取られます。1%も取られるような金融資産はアウトです。多くても0.5%以内に抑えておきましょう。

配当金は再投資の投資信託など

気を付けないといけないのは、分配金が定期的に出されるファンドよりも、全額再投資するファンドを選ぶことです。分配金や配当金には必ず税金がかかり、金融資産の評価額が目減りします。分配金や配当金を再投資することで税金の支払いを先延ばしすることが出来、最大限複利のパワーを得ることが出来るので、長期投資を考えている場合は有利になります。ETFなどは分配金が出るので投資信託より非効率だと思われます。

2.現金は持ちすぎず、常に買い続ける。

2つ目のルールは、現金を持ちすぎない事。

1つ目のルールでも説明しましたが、現金の価値はインフレによって目減りします。従って出来るだけ現金は金融資産に変えておいた方が有利になる確率が高いです。株の大暴落などレアケースでは逆転しますがそんなものを読める人はいませんので、レアケースは割り切ってむしろ買い続けましょう。大暴落になったら株のバーゲンセールになりますのでむしろ買うべきであることがわかっています。

現金はどの程度もてばいいのか?

基本的には生活に必要な資金の3か月分~6か月分に相当する現金を持っておけばよいと考えられます。これを生活防衛費と言います。予定されていなかった大きな買い物をしたい場合や、緊急時にまとまったお金がいる場合はどうしたらよいのか?という場面もあろうかと思います。しかし株や債券は流動資産であり、すぐに現金化できます。予定外の出費においては株や債券を売却すれば結構です。基本的に一週間以内には証券口座から銀行口座に振り込めるはずです。したがって不必要な現金を、よくわからない理由で持ち続けることは投資機会を失うことになり、インフレによって資産を目減りさせる事につながります。

株や債券はいつ買えばいいのか?

収入が入った時点で、余剰資金を全てつぎ込むべきだと考えています。

無駄にお金を余らせるよりも、予定のない現金は機械的に株と債券を買っておきます。これも定期的に毎月買ってください。そうする事によって暴落時も上昇時も均等に買い続けることで、リスク分散につながります。

したがって、現金は生活防衛費以外の余剰の現金は幅広く分散されたインデックスの株と債券に全て変えておく。そして給与などの収入で得た現金も、毎月株と債券に変えていく。この作業を繰り返すだけでよいと考えられます。

3.年に一度定期的にリバランスする。

金融資産は株の調子が良い時、悪い時などで、当初決めたバランスが崩れることがあります。この崩れたバランスを決められた比率に戻す作業をリバランスと言います。

株の調子の良い年は、株の価格が上昇していき60:40の比率が、80:20に崩れたとします。その場合は割高な株を売って、割安な債券を買うことができます。逆の場合は株が値下がりして、比率が50:50に崩れたとすると、債券を売って、割安な株を買うことが出来ます。資産の比率に着目することで、自動的にポートフォリオの割高、割安を正すことができ、そのリターンを得ることが出来ます。

暴落時の特別なリバランス

たとえばコロナショックのような暴落を例に挙げると、株は1カ月で35%下落しています。債券に関しては値動きが穏やかなため、7%の下落で済んでいました。

もともと決めていた株の比率が70%、債券の比率が30%だったとすると、コロナショック時に株が大きく下落してポートフォリオの比率が狂ったことになります。計算すると

株:債券=62%:38%となります。このような場合でも債券を売って、株を買って比率を70%:30%に直すことで、割安だった株を買い増すことが出来ます。

暴落イベントは、実は利益を得るチャンスになります。

まとめ

今回は現時点での長期投資の王道についてまとめました。

1.インデックス投資で株と債券を買う

2.現金は生活防衛費以外は全額投資する。

3.年に一回リバランスする。

これら3つを機械的に徹底することが出来れば、老後資金は比較的たまって将来への不安を無くすことが出来ます。

昔のように貯金で利息が沢山もらえた時代であれば、貯金が正解でしたが現在は完全にインフレ負けして資産が目減りしていきます。現代では投資は自分の資産を守るために、必要な時代となったと理解する事が必要です。

今回の記事があなたの参考になれば幸いです。

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