いつ暴落するのか。下落シグナルを感じるとる。
過去の暴落を振り返ると、1990年バブル 2000年ITバブル 2008年リーマンショック 2020年コロナショックとほぼ10年サイクルで「ショックレベル」の暴落が起きています。
1. 日本のバブル景気
1990年:日経平均 月足チャート
原因:1985年、プラザ合意によるドル安の影響を受け、日本の輸出企業は経済的な大ダメージを受ける。日銀の政策で、金利を引き下げ融資をしやすくした。融資を借り入れしやすくなったことで、企業は設備投資だけでなく、株や土地にも投資をし、あらゆる価格が上昇したあとに崩壊した。
2. ITバブル
2000年:NASDAQのチャート
原因:ビル・ゲイツ率いるMicrosoftの大躍進、windows95が登場した1995年頃から、IT企業が注目され始める。次世代の産業ともてはやされ、関連するIT企業の価値が、実態とかけ離れ急激に上がり、暴落した。
3. リーマンショック
2007年:リーマンショック
原因:サブプライムローンという、返済能力・信用力の低い人にも無尽蔵に資金を貸付ける、信じられない制度があった。無尽蔵に貸し付けられた資金は、いずれ回収できなくなっている事がわかリ始める。そのときにはもはや手遅れで、金融機関の資金繰りが悪化したことがトリガーとなり、後に有名となる、リーマン・ブラザーズの破綻まで引き起こす。
4.コロナショック
2020年2月末より感染が世界的に拡大。1ヶ月で30%下落。マーケットにも大きな影響を与えた。
原因:直近の2020年のコロナショックはリーマンショクの金融危機とは少し違い、経済の問題と言うよりも、新型コロナウィルスが強制的に経済を止めてしまう。コロナウィルス感染防止のため、ロックダウン(都市封鎖)による経済活動の停止、飲食店、サービス業、旅行業を中心に深刻な影響を与える。
それぞれの暴落を分析すると、明確な原因があることは分かります。けれど、その時が訪れるまで、大多数の人は気づかないのです。それをバブルといいます。
現在は、すでに株価はコロナショック前の水準に戻り、実態とかけ離れ、バブルではないか?と言われています。株価は数年先の未来が織り込まれています。現在の株価は、コロナが落ち着いた先の未来を想定した価格になっているのです。本当にバブル状態なのか?というと、果たして疑問です。バブルだと言い続ければ、いずれは当たりますからね。暴落は何時おきるのか?これを当てられる人はいないのです。
バブルは何時はじけるのか
バブルがはじける時はいずれも「投資すれば必ず上がる。」「永遠に上がり続ける」と大多数の人が思い込み、資金が集中し、価格が長期間上がり続け、これ以上買い手がいなくなった後に起こります。
下落のタイミングは、買いのタイミングとは逆です。
誰もが強気。未来は明るい、買えば儲かると皆が思っている。「買わないと損をする。」と思い込み、本来の資産価値より大きく価格が上がっている。
大多数の人が、「買えば儲かる。とにかく買っておけ、永遠に上がり続けるはずだ。」と思い込んでいる。買ってはいけない高リスクな買い場こそ、人は買いたがるのです。
このような状況になったら、いつ下落してもおかしくないと考えます。下落に備え、自分の資産を見直す時期に入ります。周りを見渡すと、現在もそのような状況に少しはあるのではないかと、少し懸念を抱いています。
5. 仮想通貨バブル(番外編)
ビットコインの5年間のチャート
今話題の仮想通貨。とてつもなく上がっています。「仮想通貨」という事だけで、ビットコインだけでなく、軒並み他の通貨も上がっています。特にITバブルの状況とチャートに似ていますね。
もしかすると、暴落の日は近いかもしれません。もしくはこのまま上がり続けるかはもしれません。その時は誰にも分かりません。投資は自己責任です。できることは万が一に備え、破滅するポートフォリオにしないよう、資産額が偏らないように、分散しましょう。
下落(買いのチャンス)に備える。現金と安全資産の比率を上げる。
下落シグナルを感じたら、株や債券の比率を下げて、①現金と②安全資産(国債やゴールドなど)の比率を上げておく。
米国債は暴落時に価格が上がる性質を持っているので、持っておくと良いと言われています。ゴールドは、一時的に下落はするものの、株、債権に比べ、下落率が非常に小さく、回復しやすいです。
危険なシグナルを感じはじめたら、徐々にディフェンシブなポートフォリオを変え、備えておくと良いです。株を全部売るような極端な事はしなくてもいいとおもいますが、株・債権50%以下にして、現金と米国債、ゴールドを50%以上にしておく。このあたりの比率は、年齢や個人の性格などで、安全率をどの程度とるかで変わってくるでしょう。暴落が起きてしまうと、株や債券に寄り過ぎた攻めポートフォリオでは大ダメージを受けます。特に信用取引などレバレッジなどを掛けていると、致命傷になり破産しかねません。何事も起きてからでは遅いのです。
暴落が始まってしまったら何をするか?
ここで他人と違う行動を取りましょう。
1.資金調達をして、株式、債券等、暴落した資産を買う準備をする。
①暴落に向けて、比率を上げて備えていた現金を用意する。
②暴落により値上がりした国債を売る
③同じ理由で値上がりしたゴールドを売る
※②と③は全部売るわけではなく、値上がり分などをできる範囲で検討して売却し、資金を調達します。
2.価格が下がり、お買い得になった株や債権を物色し、買う
①アグレッシブにスタンスを変えてバーゲンセールに参加する。
②下落し続けても、定期的にナンピン買いをし続ける。
これらを実践できれば、景気が回復した時に、莫大な利益を得ることができるでしょう。
まとめ:総じて、周囲と逆を行く。
これまでの歴史を紐解いていくと、大きな利益を上げるには、大多数の人々の状況や考えと逆に行くべきだということが分かります。人の心理がバブルや暴落をもたらします。
バブルは「人々が買い漁っている時」
暴落は「一刻も早く売らないと損をする。と焦っている時」
に起こります。アンテナを常に張っておきましょう。
バブル時はディフェンシブに、暴落時はアグレッシブにシフトチェンジしましょう。
最悪のシナリオは、資産が無くなることです。資産のポートフォリオは集中せず、必ず分散しましょう。失っても致命傷にならないような配分にしておくことが重要です。日頃から、下落シグナルにアンテナを張っておき、暴落に備えて資産を守る準備をしておくことが大事かと思います。
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