ゴールド以外にも投資できる貴金属があり、リスク分散ができる。
前回の記事ではゴールドの性質や、ゴールドに投資をする理由を書きました。
今回は金と他の貴金属との違いや、ゴールド資産をどのタイミングで買うかです。
高橋ダンさんの本、「ゴールド投資」を参考に、ポートフォリオを形成してます。
金とその他の貴金属との違い。
投資先の金属には、金以外にも、銀、プラチナ、パラジウムがあります。
銀
金の70分の1~80分の1の価格。工業用にも使われ、投資需要は少ない。
プラチナ
金価格比で、金:プラチナ=1:0.5。歴史的にみて、金価格の約50%が目安。工業製品にも使用されている。
パラジウム
金との価格比、1.2~1.3倍前後 工業用がほとんど。
前回の記事で説明したとおり金は景気と逆に変動しますが、銀、プラチナ、パラジウムは、景気と連動して動きやすい特性があります。
金、及び他の貴金属の投資商品について。
金の現物
現物を当然持つことは可能ですが、金庫や場所などが必要となり、高コストになります。
金のETF
金の価格と連動するETF(上場投資信託)を購入することにより、間接的に金を保有することが出来きます。
米国株(ドル建て)・・・・GLD IAU
日本株(円建て)・・・SPDRゴールドシェア
こちらは、年利0.5%の手数料を差し引かれますが、金の現物を持つより管理が楽で、低コストになると思われます。私は現物ではなく、金のETFを保有しております。
金鉱山のETF
金を採掘する金鉱山会社に投資できるETFです。金単体と違って、配当もあります。
ただし、こちらは鉱山会社なので、金よりも景気の影響を受けやすく、価格が景気と連動しやすいです。
米国株(ドル建て)・・・GDX、GDXJなど
銀・プラチナ・パラジウムのETF
以下の貴金属にも、ETFがあります。こちらは景気の影響を受けやすく、価格が景気と連動しやすいです。
①銀
米国株(ドル建て)・・・・SLV
日本株(円建て)・・・純銀上場信託
②プラチナ
米国株(ドル建て)・・・PPLT
日本株(円建て)・・・純プラチナ上場信託
③パラジウム
米国株(ドル建て)・・・PALL
日本株(円建て)・・・・純パラジウム上場信託
以上がオススメの投資商品になります。
資産のポートフォリオ内訳
これらを代表する貴金属は、全体の資産のどの程度持てばよいか。
一般的には、全体の資産の5%程度と言われていますが、高橋ダン氏はコモディティを30%、その内、貴金属は20%程もつと、将来良いパフォーマンスが得られるといいます。
ポートフォリオの目安
①金のETF5%
②金の現物、金鉱山株 5%
③銀 5%
④プラチナ・パラジウム 5%
⑤仮想通貨(ビットコイン、アルトコイン) 5%
⑥その他ETF(農業商品、エネルギーなど)5%
⑤の仮想通貨は、将来性があり大きなリターンを得る可能性があるので、5%程度は持っていたほうがよいと考えられています。ただし、値動きが激しく、最悪無くなる可能性も有るので、比率は大きく持たないほうが無難です。
このポートフォリをの比率は守ること。比率が大きく崩れたら、リバランスをします。頻度は多くなく、年数回程度で十分です。
購入方法
紹介するのは長期投資の方法です。長期投資は短期投資と違い、計画的に積み立て投資していくことが大事です。
(1)一気に買わず、上記(資産のポートフォリオ内訳の項目)の上から順に金のETFを優先し、ドルコスト平均法で少額ずつ買う。
(2)資金が少なければ、月替りで上から①~⑥順に買っていく。買い始めは、比率を気にしなくていい。ある程度比率が近づいてから考える。
(3)必ず買う計画を立て、「安い」と思って衝動的に値下がりした資産を買わない。
(4)(1)~(3)をルール化し、ルールを破らない。※ただし、大きな出来事があれば計画修正は可
やはり、「ルールを守る」ことが一番重要かと思います。
金の短期投資
長期投資とは別に、短期投資で利益を上げる機会があるかもしれません。
短期投資は長期投資とは別の口座で行いましょう。
金の短期投資のポイント
①DXY・・・・米ドル指数。金と逆相関で動く可能性が高い
ユーロ、円、ポンド、スイスフランなど、正解の主要通貨に対し、米ドルがどの程度の水準に有るかを見る。
②VIX・・・・ボラティリティ・インデックス 別名、恐怖指数。金と相関して動く可能性が高い。
金を買うチャンス。株価と他の貴金属は下落するが、金は上昇する。
③①、②と合わせ、テクニカル指標で売り買いの判断をする。
MACD,RSI、ボリンジャーバンドで売り買いのシグナルを見る。DXYとVIXも見つつ、チャートに従って動く。テクニカル指標の見方は以前の記事に書いてありますので、以下を参考にして下さい。
まとめ
金や貴金属は、決められた比率をポートフォリオに入れることで、資産を守ってくれたり、将来利益を生み出したりしてくれます。
うまくコモディティ投資をしてリスクヘッジと安定した利益を得られるように目指していきしょう。
おすすめ本
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