投資は分散分散っていうけど、個別銘柄を買う場合は結局何銘柄買えばいいの?

投資の格言:一つのカゴに卵を持ってはいけないのはわかるけども。

複数のカゴに卵を積んでいけば、万が一カゴを落としても全滅しない。これが分散投資の原則と言われています。でも多すぎるとめんどくさいし、インデックスはつまらない。個別株を買いたいんです。

という人は何銘柄買えばリスク分散になるのか。この答えは「ウォール街のランダム・ウォーカー」という名著に書いてありました。

1.リスクとは

リスクには二つあって、

システマティックリスク

非システマティックリスクがあります。

このリスクの定義は以下の通りです

システマティックリスク(市場リスク)

システマティックリスクとは、市場全体に影響を及ぼすリスクのことを指します。この種のリスクは、特定の企業や業界だけでなく、広範な市場に影響を与えるため、個別の銘柄を選択することで回避することはできません。システマティックリスクには、経済危機、政治的不安、自然災害、インフレ率の変動、金利の変動などがあります。これらは全ての投資に共通するリスクであり、分散投資によっても軽減することは難しいとされています。

非システマティックリスク(特有リスク、非市場リスク)

非システマティックリスクとは、個々の企業や特定の業界に特有のリスクを指します。この種のリスクは、企業の経営判断の誤り、業績の悪化、業界内の規制変更、製品のリコールなど、特定の企業や業界に限定される要因によって生じます。非システマティックリスクは、投資ポートフォリオを適切に分散することで軽減することが可能です。つまり、異なる企業や業界の銘柄に投資することで、特定のリスクがポートフォリオ全体に与える影響を小さくすることができます。

簡単に言うと、システマティックリスクは「避けられない市場全体のリスク」であり、非システマティックリスクは「特定の企業や業界に関連する避けることが可能なリスク」です。

株式投資ではシステマティックリスクは回避できないようです。なので個別銘柄を買う場合は、非システマティックリスクを複数買って、このリスクのみを減らすしかないのです。

 

2.では、何銘柄買えばいいのか?

応えは下の図です。

※ウォール街のランダムウォーカーから抜粋。

結果として、避けられないシステマティックリスクと同等にするには、

よく分散されたセクターの銘柄を、60銘柄買えば、ほとんどの非システマティックリスクを排除でき、安定的なポートフォリオを築くことが出来ます。

3.まとめ

最初からインデックス商品を買えば分散されているので楽なのですが、個別銘柄を自分で選んで売り買いしたい場合は上記図を参照し、必要な銘柄数を選定すればよいと思いますので、是非参考にしてください!

自分は個別株はめんどくさいので、今後はインデックスかETFしか買いませんけどね。

参考書籍 ウォール街のランダムウォーカー