自動化とロボット技術は、現代の産業革命の中心に位置しています。製造業から医療、物流まで、あらゆる産業に変革をもたらしています。今回は、この急速に成長する分野に投資する機会を提供する「iシェアーズ オートメーション & ロボット ETF」について、詳しく解説します。
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1. iシェアーズ オートメーション & ロボット ETFとは?
iシェアーズ オートメーション & ロボット ETFは、自動化とロボット技術に関連する企業に投資するETF(Exchange Traded Fund)です。ETFは、株式や債券などの一連の資産を追跡する投資ファンドで、取引所で株式のように取引されます。このETFは、「STOXX Global Automation and Robotics Index」を追跡し、東京証券取引所で取引されます。
2. 投資のメリット
このETFに投資することで、投資家は自動化とロボット技術という急速に成長している産業に簡単にエクスポージャーを持つことができます。また、取引単位は1口で、個々の投資家が簡単に購入できます。
3. 投資先の企業
このETFの主な投資先は以下の通りです:
- NVIDIA Corp:アメリカの大手半導体企業で、グラフィックスプロセッサやシステムオンチップなどを製造しています。AIや機械学習の分野で広く利用されています。
- ABB Ltd:スイスの大手産業用ロボットと製造装置の製造会社です。自動化技術の分野で広く認知されています。
- Intuitive Surgical Inc:アメリカの医療機器メーカーで、ロボット支援手術システムの「ダヴィンチ」を開発しています。
- Keyence Corp(キーエンス):日本の大手センサー製造会社で、ファクトリーオートメーション(FA)システムの開発で知られています。
- SMC Corp:日本の大手自動制御機器製造会社で、産業用ロボットなどの製造で知られています。
- Fanuc Corp(ファナック):日本の大手産業用ロボットと自動化技術の製造会社です。
- ASML Holding NV:オランダの半導体製造装置メーカーで、リソグラフィ(半導体の製造プロセス)システムの開発で知られています。
- Siemens AG:ドイツの大手工業製造会社で、エネルギー、ヘルスケア、産業、インフラストラクチャなどの分野で幅広く事業を展開しています。
- Tokyo Electron Ltd(東京エレクトロン):日本の半導体製造装置メーカーで、エッチングシステムやリソグラフィシステムなどの製造で知られています。
- Rockwell Automation Inc:アメリカの産業自動化と情報管理のソリューションを提供する会社です。
これらの企業は、自動化とロボット技術の進歩をリードしており、その成長はETFのパフォーマンスに直接影響を与えます。ただし、投資はリスクを伴うため、投資を行う前に十分な調査と検討が必要です。
4. 運用会社と受託会社
ETFの運用会社はブラックロック・ジャパン株式会社で、受託会社は三菱UFJ信託銀行株式会社です。これらの企業は、ETFの運用と管理に関して広範な経験と専門知識を持っています。
5. 信託報酬と分配金
このETFの信託報酬(運用報酬)は税込で0.53%、税抜きで0.48%です。これは、ETFを運用するために投資家が支払う費用です。また、年2回分配金を支払いますが、分配金の支払いやその金額は保証されていません。
6. ESG要因の考慮
このETFは、ESG(環境、社会、ガバナンス)要因を考慮しています。これは、投資先企業が環境や社会への影響、企業のガバナンス(経営の透明性など)をどの程度考慮しているかを評価するものです。
7.直近のパフォーマンス
Shares Automation & Robotics ETFの直近のパフォーマンスは以下の通りです:
- 年初来(YTD)リターン:25.38%
- 1年間のリターン:27.84%
- 3年間のリターン:11.42%
また、過去数年の年間リターンは以下の通りです:
- 2022年:-34.40%
- 2021年:20.69%
- 2020年:39.85%
- 2019年:36.82%
- 2018年:-18.64%
- 2017年:47.20%
これらの数字は、ETFのパフォーマンスを示すもので、過去のリターンが将来のリターンを保証するものではありません。投資はリスクを伴いますので、十分な情報収集と慎重な判断が必要です。
これらの結果から、推測される事。
iShares Automation & Robotics ETFのパフォーマンスを見ると、過去数年間で大きな変動が見られます。これは、自動化とロボット技術の分野が急速に進化し、その影響を受ける企業の業績も大きく変動していることを示しています。
2017年の高いリターン(47.20%)は、AI(人工知能)とロボット技術の進歩が急速に進んだ結果と考えられます。この時期、自動運転車やAIアシスタント、産業用ロボットなどの技術が大きく進歩し、それに関連する企業の業績も向上しました。
しかし、2018年にはリターンが-18.64%と大きく下落しました。これは、世界的な経済の不安定さや貿易戦争の影響、技術の進歩が一時的に停滞したことなどが原因と考えられます。
その後、2019年と2020年にはリターンが再び上昇しました。これは、新型コロナウイルスのパンデミックが世界中で広がり、リモートワークやオンラインショッピング、自動化された製造プロセスなどの需要が急増したためです。
2021年にはリターンが20.69%とやや減少しましたが、これはパンデミックの初期の急速な変化から市場が一定の安定を見つけた結果と考えられます。
しかし、2022年にはリターンが-34.40%と大きく下落しました。これは、世界的な半導体不足や供給チェーンの問題、インフレの懸念など、マクロ経済の不確実性が高まったことが影響している可能性があります。
これらの情報から、iShares Automation & Robotics ETFのパフォーマンスは、自動化とロボット技術の進歩だけでなく、世界的な経済状況や市場の不確実性にも大きく影響されることがわかります。したがって、投資を考える際には、これらの要素を考慮に入れることが重要です。
8. 投資の注意点
投資は元本が保証されていないため、慎重に行う必要があります。自身の投資目標、リスク許容度、投資期間などを考慮した上で、判断してください。
9. まとめ
iシェアーズ オートメーション & ロボット ETFは、自動化とロボット技術に関連する企業に投資することで、この分野の成長を利用する機会を提供します。しかし、投資はリスクを伴いますので、十分な情報収集と慎重な判断が必要です。
キーワード:iShares Automation & Robotics ETF, ETF, 自動化, ロボット技術, 投資, BlackRock, NVIDIA, ABB, Intuitive Surgical, Keyence, SMC
この記事があなたの投資の参考になれば幸いです。次回も、投資に関する有益な情報を提供しますので、ぜひお楽しみに。
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