ネガティブ思考から離れるテクニックを紹介。
あの時、投資で失敗した、自分は間抜けだ、自分はなんて愚かなことをしでかしたんだ!
でも人はいろいろな失敗をして、それを抱えて乗り越えて、成長していくものです。
そんな落ち込んでしまったメンタルを救うための方法として、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)と呼ばれる心理療法があります。今回の記事ではそのうち一つの方法、脱フュージョンをご紹介します。
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人は思考にとらわれて生きている。
思考とは、言葉の羅列であり、その言葉を繰り返し思い浮かべていると、その考えに心がとらわれてしまい、どんどん気分が変わっていきます。
特にネガティブな思考はネガティブな言葉を思い浮かべてしまいます。
特に何らかの失敗などがあったとき、嫌な事があった時に
自分はなんて、心の弱い人間なんだ。
自分はなんで、あんな投資をして失敗をしたんだ。
あいつはなんて嫌な奴なんだ。
いろいろと考えて思考が巡り巡って繰り返されます。
そんな状況が続いたときに、思考と現実が融合(フュージョン)してしまって、本当に自分はそうだと思い込み、必要以上に自分を責めたり、嫌な気分になっていきます。
こういったネガティブ思考からのがれるために、ACTというテクニックが存在します。これを脱フュージョンといいますが、以下にご紹介します。
言葉の使い方をかえることで思考が変わる。
先ほどの言葉の使い方を変えてみます。
すると、自分の思考から数歩下がって客観的に見られるようになります。
語尾に「と考えている」と付け足すだけです。
自分はなんて、心の弱い人間なんだ。 → 自分はなんて、心の弱い人間なんだ。と考えている。
自分は何で、あんな投資をして失敗をしたんだ。 → 自分は何で、あんな投資をして失敗をしたんだ。と考えている。
あいつはなんて嫌な奴なんだ。 → あいつはなんて嫌な奴なんだ。と考えている。
実際に、自分が思っているネガティブな思考から出てくる言葉を、言い換えてみましょう。
言葉を変換して言ってみるだけでほら、心が少し楽になりませんか。
ポジティブなメロディに乗せて、思考してみる。
先ほどの言葉を、ジングルベル、ハッピィーバースデイ、などの音楽や、自分の好きな歌手の曲名に乗せて言ってみたり、考えて見たりすると、嫌な気持ちが吹き飛んでいきます。
これを繰り返していくと、以前ほど真剣に考え込んでいないことに気づきます。
そう、思考で考えているほど、現実にはそんなに大きな問題ではなかったのです。
この思考と現実を切り離し、ギャップを埋めるための方法を脱フュージョンといいます。思考と現実のフュージョン(融合)が、切り離されたのです。
まとめ
私たちはいろいろな行動を起こすときに、失敗をすることはつきものです。しかしその失敗で自分を責めたり、ネガティブな思考にとらわれてしまうと、元気がなくなるし、正常な判断ができなくなります。投資で失敗した場合もそうです。取るべき時にリスクを取れず、、取れたはずのリターンも無くします。
なんか落ち込んでるな、という日は言葉の使い方を変えてみるのが単純だけど有効。そんな時はこの脱フュージョンテクニックを使ってみて下さい。思考とは、複数の言葉が組み合わさって出来ているのです。
参考文献:
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 (単行本)