市場の動きは振り子の振動によく似ている。上がったり下がったりを繰り返す。
「全てが順調で価格が高騰している時、投資家は慎重さを忘れ去り、買いに殺到する。その後、市場が混乱に陥ると、資産はバーゲン品となり、投資家はリスクを撮る意欲を完全に失って、売りに殺到する。この繰り返しが永遠に続くのだ。」
ハワード・マークス
今回は、市場の動き方について書きたいと思います。
ハワード・マークス氏の名著「投資でいちばん大切な20の教え」を参考にしています。
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市場の地合いの動き、強気相場と弱気相場の動きは振り子に似ています。振り子は端に行ったら遅くなり、また勢いよく逆方向に戻っていきます。市場の動きもそうで、好況と不況をいったり来たりします。景気も振り子のように、片方により過ぎるといずれ失速し、逆方向のエネルギーをため、また加速して戻っていきます。好況により過ぎると、反動で大きな不況が来ますし、不況によりすぎると、好況への反動が大きくなります。
市場ではこの2つのどちらかに振れて滞在しており、中心に位置する時間はとても短いです。
そのためほとんどの人は、間違ったタイミングで間違った行動をとっています。
高すぎる価格で買い、低すぎる価格で売るのです。
強気相場で価格があがっている時は積極的になり、リスクがなくなったと勘違いして買う。逆に暴落している時はリスクをとる意欲を失い、我こそ先にと、安すぎるバーゲン価格で売ってしまうのです。
強気相場の三段階のプロセス
弱気相場から強気相場になるときは、3つのプロセスがあるといいます。
①まず、先見の明がある一握りの人が、状況が良くなると考え始める。
②次に、多くの投資家が実際に状況が良くなっていることに気づく。
③最後に、すべての人が状況が永遠に良くなり続けると思い込む。
最後の段階まで来ると、熱狂相場となり、人々は進んで上がりすぎた、高すぎるバブル価格の株を積極的に買います。振り子は、最終段階の端まで移動し、徐々に動かなくなり、逆に振れるのみです。③の段階では暴落する振り子エネルギーを蓄えていると言ってもいいでしょう。
弱気相場の三段階のプロセス
強気相場から弱気相場に変化するのもプロセスがあります。
①まず、思慮深い一握りの投資家が、強気相場の中にあってもそれがずっと続くとは限らないと認識する。
②次に、多くの投資家が状況が悪化していることに気づく。
③最後に、すべての人が状況の悪化の一途をたどると思い込む
最終段階では、振り子は先程と逆方向のエネルギーを溜め込んでいおり、上昇相場に反転する直前です。③の段階ではバーゲンセールは始まっており、皆が買おうとしない株などの資産を積極果敢に買うときです。
まとめ
行き過ぎた相場は、反転します。振り子が永遠に一方向で止まり続けることはなく、そう考えるものは大損します。振り子の動きを理解している人は、大きな利益を得る可能性があります。いま、強気相場なのか、弱気相場なのか、三段階のプロセスのどの位置にいるかで判断しましょう。③の段階目にいるのなら、相場が反転する日は近いかもしれません。
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