QQQとは?米国ハイテク株に分散投資できるETFの魅力と注意点

今回はナスダック100指数に連動する上場投資信託(ETF)である「QQQ」について解説します。この投資信託は、Apple、GoogleやAmazon、NVIDIA、テスラなどのハイテク株が多く含まれており、その成長に参加することが可能です。しかし、投資にはリスクも伴います。それらのリスクについても詳しく見ていきましょう。

QQQの基本情報

まず初めに、QQQの基本情報から見ていきます。QQQは、Invesco Ltd.によって運用されており、2000年にナスダック証券取引所に上場しました。このETFの経費率は0.20%で、分配金は年2回発生します。QQQの価格や出来高は高い流動性を示しており、いつでも売買することが可能です。

QQQの特徴とメリット

ハイテク銘柄を多く含む。QQQの組入銘柄は、AppleやMicrosoft、Amazon、Googleなどの有名なテクノロジー企業が多く占めており、情報技術セクターの組入比率は約58%です。これらの銘柄は成長性が高く、将来的な値上がりを期待できます。
低コストで投資できる。QQQは、NASDAQ100に連動する投資商品の中で最もコストが安く、経費率は0.20%です。国内のNASDAQ100に連動するインデックスファンドは信託報酬が0.40%以上かかります。
比較的高いリターンが期待できる。QQQは、直近のパフォーマンスが非常に高いです。設定来から735.18%のリターンを上げています。

表1:QQQのリターン

参考:VOO(S&P500)との比較

表2:VOOのリターン

VOO(S&P500)と比較しても、QQQ(NASDAQ100)の方が高いリターンを示しています。

QQQに投資するデメリット

QQQに投資するメリットは、これまで挙げているように、その低コスト性と手軽さです。また、長期的に見て安定的な収益が見込めます。

しかし、一方でデメリットとして、ハイテク株はバブル崩壊や規制強化などの影響を受けやすいこと、また、為替リスクや税金の問題もありますし、1口当たりの価格が6月17日時点で50,000円を超えており、非常に高いです。

おおよそ100銘柄に分散投資をしているとはいえ、半分は情報技術セクターであり、全体的に成長株の比率が高いです。成長株は投資家から将来性を期待されており、PERも高い傾向があります。PERが高い銘柄は金利の上昇局面で大きく値下がりしやすく、コロナショックのような市場暴落時も大きく売られやすいです。
配当利回りが低い。QQQは配当金を支払っていますが、配当利回りは0.58%と低めです 。配当金を重視する投資家にとっては物足りないかもしれません。




QQQに関する最新のニュースや動向

QQQの価格動向は、アメリカのインフレや政策金利の動向、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の動向、各国によるデジタル規制の影響などによって大きく変動します。

2022年に入ってからは、アメリカやヨーロッパで物価の高騰が目立ち、FRB(連邦準備制度理事会)はインフレ抑制を目的とした政策金利引き上げを行っています。金利が上昇すれば、QQQに含まれる企業の資金繰りに悪影響を与え、業績を圧迫する恐れがあります。また、ウクライナ戦争や米国金利の急上昇などマーケットに大きなインパクトを与える事柄が多い年でした。

2023年は大型テクノロジー株にとって良好な年となっており、Invesco QQQ Trust ETFは年初来で約24%上昇しています。2022年のテクノロジーセクターの厳しい状況の後、多くの投資家がこれらの企業を再評価しています。銀行セクターの危機などを考えると、投資家が資金をテクノロジーに戻し、安全な港として利用している理由が理解できます。しかし、多くのテクノロジー株が大幅なラリーの後、再び過大評価になっているとの見方もあります。

また、現在(2023年6月17日)のQQQの価格は約367.93ドル(約52,165円)となっており、2021年11月22日の最高値408.71ドルからは下落しています。しかし、年初から見ると約24%の上昇を見せています​1​。さらに、Yahoo Financeの記事によれば、2023年のテクノロジー株は非常に好調で、銀行業界の危機を受けて多くの投資家が資金をテクノロジーに再投資しているとのことです​。

Forbesの記事では、QQQが非常に買われ過ぎており、特に週間チャートが極めてオーバーバート(過剰買い)であると指摘されています。具体的には、週間スローストキャスティクスの読み取りが95.73であり、この指標が80以上の場合はオーバーバートとされ、90以上はパラボリックバブル(極端なバブル)とされています。

Forbesの記事では、QQQの200日単純移動平均(SMA)である296.05ドルまで下落した場合の買い、月間のピボット(中心軸)である347.24ドルでの売りを提案しています​。ただし、このような具体的な取引指示はあくまで一例であり、必ずしもそれに従うべきではないことを明記しておきます。あなた自身の投資戦略とリスク許容度に基づいた判断が重要です。

結論

Invesco QQQ Trust(QQQ)への投資を検討する際の結論は、あなた自身の投資目的とリスク許容度に大きく依存します。

QQQは、NASDAQ 100の株式を追跡する目的で設計されたETFで、情報技術セクターに重点を置いています。低い経費率(0.20%)という利点を持ちつつ、広範な分散投資を行うことができます。さらに、長期的な視点から見れば高いリターンを期待することが可能です。

しかしながら、一方で以下のようなデメリットも考慮する必要があります。投資金額がやや高く、少額投資には向いていない可能性があります。また、このETFは一部の他のインデックスファンドに比べてリスクがやや高いとされています。さらに配当利回りも低いのが特徴です。

したがって、QQQへの投資を検討する際には以下の点を考慮する必要があります:

投資金額:QQQは1口約52,165円(2023年6月17日時点)であり、比較的高価なETFです。これは少額から投資を始めたい方にとっては難点となります。一方で、一定の資金力を有する方には問題となりません。

投資期間:QQQは長期的な視点で見れば安定した収益を期待できますが、短期的には価格変動が大きい可能性があります。そのため、長期的な視点で投資を行うことができる方に適しています。

投資スタイル:QQQは成長株を多く含むため、将来性を重視する投資家に適しています。一方で、配当金を重視する方にとっては不適切な選択となる可能性があります。

リスク許容度:QQQはインデックス型の中ではリスクがやや高いとされています。そのため、市場の変動に対する耐性がある投資家に適しています。安定性を重視する方には不適切な選択となる可能性があります。

これらの要素を踏まえて、あなた自身の投資目的とリスク許容度を照らし合わせて、慎重に判断してください。投資は自己責任であり、十分な情報と理解をもとに行うことが重要です。特に、QQQはテクノロジー株に偏重しているため、市場全体の動向だけでなく、テクノロジーセクターの動向にも注意を払う必要があります。

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