量子コンピューターは従来のコンピューターを大幅に超える能力をもっている。といわれていますが、具体的にどんな特徴があるのでしょうか。また、量子コンピューターの登場で、ビットコインが大暴落するとの情報もありましたので、調べてみました。
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量子コンピューターの概念。
量子コンピュータとは、「量子重ね合わせ」や「量子もつれ」といった量子力学の現象を利用して並列計算を実現するコンピュータです。 従来型のコンピュータでは答えの導出に膨大な時間を要する問題でも、量子コンピュータでは短い時間で解けるようになる可能性があるため、さまざまな分野での活用が期待されています。(野村総合研究所より)
従来のコンピューターは、解析を一つずつ順番に行う方式ですが、量子コンピューターは複数の事を同時に行うことが出来るので、非常に高速な処理ができる。と解釈すれば良いと思います。
量子コンピューターの技術を持つ企業
ハード面 IBM マイクロソフト、グーグル インテル
ソフト面 IBM マイクロソフト グーグル NTT
など、ごく一部の企業のみが開発をしており、非常に高度な分野になります。
日本では2021年7月に、IBM製の量子コンピューターの実機が持ち込まれました。日本はこのコンピューターを使い、この知見の収集に取り組んでいきます。
量子コンピューターの応用分野
では、どんな産業に利用できるのでしょうか。
開発のシュミレーション
シュミレーションは開発スピードを上げる技術です。コンピューターへの負荷が高く、性能によってシュミレーションの時間が左右されます。
例えばスーパーコンピューターで20~30年時間がかかるような、膨大な負荷のかかる新素材の開発シュミレーションが、量子コンピューターを使えば1年で出来るようになると言われています。素材開発が必要な企業で大きな力を発揮しそうです。
ただし、今は開発段階であり、高度なシュミレーションは出来ません。いずれはスーパーコンピューターに置き換わると言われます。
金融分野
これからは金融商品の価格、ポートフォリオ管理も量子コンピューターに支配されるかもしれません。
ゴールドマン・サックスは金融商品の価格予測、リスク評価に応用。5年後に導入を検討しています。
みずほFG、MUFG、三井住友信託銀などは、資産構成、最適なポートフォリオ組むことに利用を検討しています。
今後広く利用されるには、まだ10年以上先の話しになるでしょう。
暗号解析に利用され、悪用されないか。ビットコインが無価値になる?
現時点ではできないので、いまは心配する必要はないです。今の量子コンピュータの計算力では不可能ということです。
IBMが日本に持ち込んだ量子コンピューターの量子ビットの数は、27個です。この数量は現状では高い性能です。しかし、万能な量子コンピューターにするには、量子ビットの数が100万個以上必要ということです。現在の実力と目標に対しては大きな技術的な壁があります。しかしグーグルは2029年までに実用化する。と目標を掲げています。その時ビットコインはどうなるのでしょうか。
その他にも、以下のような記事もあります。(Forbes japanより転載)
暗号化テクノロジーの専門家たちは、量子コンピュータの進歩により、早ければ2026年にはビットコインを支える暗号化技術が、「根本的に損なわれる可能性がある」と警告している。
英国に本拠を置く量子暗号化テクノロジー企業「Arqit(アーキット)」の創業者のデビッド・ウィリアムズは、「2026年頃に広範囲な実用化が進む見通しの量子コンピュータは、そのパワーによって、どんなブロックチェーンのセキュリティシステムも簡単に突破してしまうだろう」と述べている。
ウィリアムズは、イーサリアムの共同創設者でカルダノの生みの親であるチャールズ・ホスキンソンが以前から主張する問題点を指摘し、ブロックチェーンの開発者たちに量子暗号鍵と呼ばれるテクノロジーを採用するよう呼びかけている。
ケンブリッジ・クォンタム・コンピューティングで量子サイバーセキュリティを担当するダンカン・ジョーンズも、「量子コンピュータが脅威となる前に対処しなければ、その影響は甚大だ。攻撃者は不正な取引を行い、コインを盗むだけでなく、ブロックチェーンの運用を混乱させる可能性がある」と警告している。
量子コンピューターの登場によってビットコインの価値がなくなる未来も、あり得るということです。楽観視はできませんね。
まとめ
量子コンピューターはうまく応用すれば、あらゆる産業に利用されることになり、技術開発の飛躍的なスピードアップに繋がります。量子コンピューターを持っていて、使いこなせる技術を持つ企業が、一歩抜きん出ていくのでしょう。IBM、マイクロソフト、グーグルなどの量子コンピューター関連企業に投資するのもありかもしれません。
量子コンピューターはプラスの側面は大きいですが、一方でマイナスの側面も非常に大きく、悪用されると甚大な被害が出ることが考えられます。暗号化技術の進歩も、対策も同時にしておかなければなりません。量子コンピューターが先行して完成してしまえば、甚大なる被害がもたらされるでしょう。仮想通貨にとっても驚異です。防御のためのサイバーセキュリティーも同時に必要であり、これらの関連の企業にも投資すべきかも知れません。
AT関連のAIQ、BUGなどのサイバーセキュリティー関連のETF等を紹介した過去記事を参考にしてください。
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