超高配当株であるQQQとQYLD。どちらもNASDAQ100をもとに分散されたETFですが、QQQは値上がり益重視のETFであり、QYLDは毎月配当金が入金され、手元に現金が残る分配金重視のETFです。5年前に10,000ドル分双方買っていたら、配当金がいくらもらえて、値上がり益はいくらあったのか。双方を比較、検討したいと思います。
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1.QYLDとQQQの特徴
QYLDとQQQはともにNASDAQ100に連動する投資商品です。NASDAQ100は巨大IT企業GAFAMを含む、大型成長企業の株式メインで構成されている指数です。どちらの商品も成長企業の比率がとても高い投資商品になります。
QQQ(Invesco QQQ Trust Series 1)とは
NASDAQ100に連動する投資商品で、NASDAQ100指数とほぼ同じ値動きをします。ドルで購入することができるETFです。基本的には有名どころであれば、どの証券会社でも購入することができます。(SBI証券、楽天証券等)
QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)とは
商品の仕組みとしてはコールオプション(一定の価格買う権利)を売却し、オプション料を配当(分配金)としてもらうETFになります。これをカバードコール戦略といいます。値上がり益を得るよりも、分配金を重視した商品設計になっています。QYLDはNASDAQ100の商品に連動して値動きをしますが、値上がり益を犠牲にして、権利の売却益で配当金を貰う商品です。長期に渡って10%以上もの配当利回りを誇っています。こちらも有名どころの証券会社で購入することができます。
QQQの主要データ
①投資する株式数
100銘柄
②経費率
0.20%
③配当利回り
0.61%
④配当金支払月と支払回数
配当金支払月と支払回数 3、6、9、12月 年間で計4回
経費はソコソコ高いですね。配当利回りは良くありませんが、年4回ドルでもらえます。
QYLDの主要データ
①投資する株式数
102銘柄
②経費率
0.60%
③配当利回り
12.01%(2022年3月の配当実績より)
④配当金支払月と支払回数
配当金支払月と支払回数 毎月1回 年間で計12回
経費はQQQの3倍です。ETFの中でも高い部類です。ただ高配当利回りで、毎月配当金がドルでもらえるのが特徴ですね。
2.組み入れ上位銘柄
QQQ組み入れ銘柄 上位10社
構成銘柄 | 構成比率 |
アップル | 12.57% |
マイクロソフト | 9.94% |
アマゾン・ドット・コム | 7.15% |
テスラ | 4.69% |
アルファベットC | 3.81% |
アルファベットA | 3.60% |
エヌビディア | 3.58% |
メタ・プラットフォームズ | 3.48% |
コストコホールセール | 2.00% |
ペプシコ | 1.84% |
巨大企業GAFAM、テスラが組み込まれてます。上位10社で52.66%を占めています。
特徴として巨大IT企業メインのポートフォリオです。
QYLD組み入れ銘柄 上位10社
構成銘柄 | 構成比率 |
アップル | 12.83% |
マイクロソフト | 10.29% |
アマゾン・ドット・コム | 7.27% |
テスラ | 4.90% |
アルファベットC | 3.91% |
エヌビディア | 3.76% |
アルファベットA | 3.71% |
メタ・プラットフォームズ | 3.55% |
コストコホールセール | 2.05% |
ブロードコム | 1.85% |
組み入れ上位銘柄10社は、QQQとほぼ同じです。10社のみで54.12%を占めています。
3.QYLDとQQQに10,000ドル投資した場合の利益を比較
2017年1月に10,000ドル投資したと仮定して、2022年2月までの5年2か月間での、QYLDとQQQのパフォーマンスを比較してみます。※ここでは税金は考慮しないものとします。
①QYLDの損益
①値上がり益
2017年1月株価 22.50 → 2022年3月株価 20.12ドル
値上がり益=ー6.80% → ー680ドル
②配当金の合計額
+5719.38ドル
③損益合計
値上がり益+配当金の合計額=-1,058ドル+5719.38ドル=4661.60ドル
10,000ドルを投資した場合、5年3カ月間で、5039.38ドルの利益となりました。
利益率は、+50.39%です。
②QQQの損益
2017年1月株価 119.31ドル → 2022年3月株価 362.54ドル
値上がり益=∔203.86% → ∔20,386ドル
②配当金の合計額
+608.83ドル
③損益合計
値上がり益+配当金の合計額=20,386ドル+608.83ドル=20995.22ドル
10,000ドルを投資した場合、5年3カ月間で、+20998.22の利益となりました。
利益率は203.86%です。
4.まとめ
過去5年間の上昇相場で見た場合は、QQQに圧倒的(QYLDの4倍)に軍配が上がりました。
双方成長企業が多く含まれるETFですが、値上がり益を犠牲にするQYLDよりも、値上がり益重視のQQQの方が利益が出たという結果です。ただしQYLDは下落相場に強いという特性があるので、下落相場の状況であれば、結果は変わっていたかもしれません。日々のキャッシュフローを改善するためには配当金も重要です。配当金によって得た現金で、チャンス時に投資することができますので、QQQとQYLDどちらに投資するのか、または比率を決めて双方投資するのか。個人のスタンスや投資期間にあった投資戦略を採用すると良いかと思います。
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