危機時の暴落を利益に変えるのがリバランス戦略。
変化が激しい市場に居続ける為には、暴落の時期を耐え忍ばなくてはなりません。投資のプロフェッショナル達によって考え出されたリバランス戦略。その戦略が重要な理由と、リバランスしやすい安全性の高い商品をリサーチしました。
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資産の比率
まず一般的にオススメされている資産の比率は
株60% 債券40%
と言われています。
リターンで見ると、株式が年利で5~7.5%、債券が4%前後と言われていて、株式がもっともリターンが高いことになっています。
なら株式で100%もっていればいいんじゃないの?
と考えられるかもしれません。
問題は何らかの危機時に暴落があった時。
株式だけで構成していた場合、値動きが激しく場合によっては資産が50%以上目減りするという、恐ろしい事態になり得ます。
そんな時に力を発揮し、必要なのが債券。債券は値動きが株式より安定しており、危機時に皆が買い集めるので値段が下がりにくく、さらには金融緩和の期待などから価格が上昇する傾向があります。
暴落が起きるとに株が値下がりし、債券の価格が上昇するなど株と債券の比率が崩れます。その時にリバランスする必要が出てきます。値上がりした債券を売って、値下がりした株を買う事によって、割安になっている株を買い増すことができるようになり、通常のほったらかし投資より大きいリターンを得られることになります。
従って、一般的には株と債券の混合ポートフォリオが良いとされています。
ただし、その比率は人それぞれで、リスク許容度が高い人は、株:債券比率を80:20など、変化させてます。若い人はリスク許容度を高くし、年配の人はリスク許容度を低くすることが一般的です。若い人は暴落で資産を失っても働いて取り返すことが出来ますが、年配の場合は働ける期間が短く、失った資産を取り返すことが出来ない可能性があるからです。
リバランスしやすい株式
ではどんな株を買えばリバランスしやすいのか?
個別株などを沢山バラバラに買っている場合、計算がややこしいし、リバランスがめんどくさいです。
したがって、楽なのはインデックスファンドを買う事です。
手数料の安い全世界株式を一本、またはほかの株式インデックスをもう一本など、出来るだけ銘柄を絞る事が良いと思います。
全世界株式は特におすすめで、地政学リスク、通貨リスク、戦争リスクなどあらゆるリスクが分散されており、世界中に投資できます。
リバランスしやすい債券
こちらもいろいろな商品がありますが、やはり世界の債券に分散投資されている、手数料の少ないインデックスファンドがおすすめです。先進国債券でも分散が効いているので良いと思います。
こちらもできるだけ分配金の出ない再投資型債券が良いでしょう。
これも一本、もしくはもう一本合わせて2本くらいにしておけば、リバランスが容易になります。
インデックスファンドを決める目安。
大手で、純資産額が多いファンドが良いでしょう。また、純資産額が増え続けているファンドでないと、いずれ消失する可能性があるので、そういったファンドを購入しましょう。
したがって、株式と債券のインデックスで2~4個のファンドで運用すればよいと思います。
シンプルポートフォリオが完成したら
さて、各々のリスク許容度に応じて、株と債券の比率が決定したら、早速ポートフォリオを組みましょう。その後のメンテナンスで必要なのは、リバランスとなります。
リバランス時期
①年1~2回
あらかじめ決められた比率にリバランスすると、自動的に株か債券、割安な方を買うことが出来ます。問題として、売り買いには手数料が発生します。従って出来るだけ売り買いの頻度は少ない方が良いです。基本的にはリバランスする日をあらかじめ決めておき、その日が来たら機械的に比率を戻すように売り買いして、1回で終わらすのが理想でしょう。ただ、リバランス日が来る前に、あまりにも極端に差が開いてしまったら、事前リバランスをして、年2回程度実施しても良いかもしれません。
②暴落時
最も株価が下がるといわれている暴落。リーマンショック、コロナショックなどあらゆるショックが過去に発生していました。ショック時こそ債券を売却し、株を買い増しするチャンスです。ただし、この時にも手数料が発生するので、現金があればそれを優先し、なければ債券を売るという手順でよいと思います。
まとめ
リバランス戦略を効率的に、簡単に行うにはやはりシンプルポートフォリオが一番。手数料が安い十分に分散された1~2個程度の大手の再投資型のファンドに絞っておいて、これらをリバランスするだけで、だれでも平均的なリターンを得ることが出来ます。私は個別株や個別債権を持っていますが、いずれはシンプルポートフォリオに移行し、資産管理を容易にしていきたいと思っています。
今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。