なぜ、人は動かされるのか?科学的・データ等の根拠から人の心理をしらべ、
人に操られるのを防いだり、人を操る・コントロールしたいときに知っておきたい武器を紹介してくれる本です。知ってれば、セールスやビジネスを仕掛けたり、逆に防御することができたりしちゃいます。
社会的証明その2です。
前回の記事
今回は、緊急時など、命を左右するような内容です。知ってれば、助かるかも。
緊急事態に陥った人に対し、援助をする傾向を減少させる要因
なんか難しいことが書いてありますが、自分や他人がピンチの時、助けてくれたり、助けようとする確率が減ってしまうコトです。アメリカのとある都市で、殺人事件が起きました。目撃者が相当数いたのに、逃げまどう犠牲者の女性を多数の人がいる町中で殺人犯が追いかけて、何度も刺されました。結果、その女性は死んでしまいました。町中で、多数の人が見ていたのに、誰も止めず、誰も警察に電話しなかったそうです。
こういう事例があると、都市部の人は、他人に無関心だと言われてしまうのでしょう。
なぜ都市の人たちは、他人に無関心だと言われるのでしょうか?
一般的にこの部分だけ見ると、「都会に住む人は田舎に比べて、人付き合いも少なく、希薄な冷たい人間が多いから」などと考えてしまいませんか。ところが、都会の人が心が冷たいわけでなく、その環境に問題があったようです。要因は以下の3つ。
1.混乱
都市のほうが騒々しく、注意散逸の変化が著しい。自分が遭遇した出来事の性質を確かめづらい。
ということで、ガヤガヤうるさいので、注意が散漫になってしまう。起きたことに対して、集中できなくなってしまうのですね。確かに、都会は田舎よりよっぽど騒音がひどい。
2.人の多さ
都市は多くの人がいる。緊急事態を目撃したときに、周りに他の人がいる可能性が高い。
人は実は、まわりに人がいないほど、人助けをする傾向があります。どうしても周りがうごかないと、周りの人に合わせて行動してしまいます。だから、なかなかみんなが動けなくなり、集団が一人を見殺しにしてしまうのです。
3.人間関係の希薄さ
都市の方が、小さな町や田舎よりも、知り合いの住民がいる割合が少ない。
知り合いが多いと、助けてもられる確率がアップしますが、都市部ではかなり確率が低い。
あなた自身が犠牲者にならないために。
これらのことから、緊急時に命を守るための対策です!
「群衆から一人の人間を分離する。」
周りに助けを求めるのはNG。そこのあなた、と名指して、その人だけをみつめ、他の人は無視する。
そうすると、不確かさを減らすことができ、責任に対する不確かさも低減できるという。
緊急時にこれを怠ると、命を落としかねません。大事な知識ですね!
今回は命を守るためにすることを勉強できました。(結構重い。)なんで人が助けてくれないか、理由があったんですね。そこのあなた!!!スーツを着ているあなた!など、その人を特定できる単語をピックアップして、助けを求めましょう。
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