株式投資を通じて得た利益を月収に置き換えてみたことはありますか?これは所有している株式の含み益、配当金等をひっくるめた場合、平均的な投資での月収はいくらになるのかを計算してみました。
1.運用期間と運用資産の金額
まず、投資期間と運用資産の金額について考えてみましょう。
私の例では、投資期間は2020年6月~2023年6月までの3年間です。
最初の運用額は約1436万円で、その後、継続的に資金を投入し、現在の運用資産は約4000万円となっています。
2.運用益について
次に、この期間に得られた運用益を出してみます。
株式の含み損益、売却損益、還付金、配当金等をひっくるめた運用益は、14,275,596円でした。
3.含み益から税金を差し引く
しかし、税金の影響も考える必要があります。
含み益という”幻の利益”は、売却して確定した時点で、20.315%の税金が課税されます。
私の例では、含み益は11,069,388円で、税引き後は8,820,642円になります。
それにより、2,248,776円も税金で持っていかれてしまいます。
したがって、税引後の運用益は合計で12,026,820円となります。
4.月収に置き換えてみる。
ここから、運用期間が37カ月であるため、この運用益を37で割って平均的な”月収”を算出します。
つまり、12,026,820円 ÷ 37カ月 = 325,049円です。
この数値が投資による平均的な”月収”となります。
さらに、投資額による”月収”の変動を考えることも可能です。
たとえば、投資額が私の1/4である1000万円の人が同じ投資成績を収めた場合、”月収”も同様に1/4の81,262円となります。
逆に投資額が私の2.5倍である1億円の場合は、単純に”月収”も2.5倍の約812,623円になるでしょう。これを通じて、投資額と収益の関係性を理解することができます。
5.まとめ
この計算は、投資を通じて得た利益を一定の期間で分割して、その平均的な月間収益を計算するという観点からは概ね正しいです。そのため、運用益を投資期間で割って得られる平均月収は、投資を通じて得た一定の収益を時間単位で表現する一つの方法と言えます。
ただし、いくつか注意点があります:
- リスクとリターン:投資の収益は確定的ではなく、リスクとリターンが一体となったものです。したがって、一定期間の平均収益を「月収」と見なすことは、そのリスク要素を過小評価する可能性があります。
- キャッシュフロー:実際の月収とは、手元に入ってくるキャッシュフローを指します。株式の場合、配当が具体的なキャッシュフローとなりますが、含み益は紙上の利益であり、実際に現金化するためには株式を売却する必要があります。
- 収益のタイミング:全ての収益が均等に時間を通じて発生するわけではなく、市場の動きによって大きく変動します。したがって、「月収」の概念は、これらの変動を無視する可能性があります。
これらの点を考慮に入れながら、投資の収益性を評価するための一つの方法として、平均的な月収を計算することは有用です。ただし、それだけで全体の投資パフォーマンスを評価することは適切ではないと言えます。投資のパフォーマンスを評価するには、リスク、キャッシュフロー、収益のタイミングなど、さまざまな要素を総合的に考慮することが重要です。
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