資産を買う時に注意すべきこと。損をせず、利益を出すためには何に気をつけるべきか。
前回の記事では、本質的価値を把握することがいかに大事なのかを書きました。
今回は、本質的価値を把握したあとに、それを何時買うのか?を考えてみたいと思います。
今回の記事も著書、「投資で一番大切な20の教え」を参考にしています。
amazon
投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
楽天ブックス
投資で一番大切な20の教え 賢明な投資家が知らない隠れた常識 [ ハワード・マークス ]
楽天kobo
投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識【電子書籍】[ ハワード・マークス ]
投資は「良いものを買う」ことではなく、「ものをうまく買う」こと
良いものを買う。そうすれば価格が下がることもなく、上がり続けるはずだ。と人は思います。市場価格はいろいろなものを織り込んでおり、良い資産はみなが買いたがるので、実は価格が上がりきっており、リターンがないことがほとんどです。どんな資産でも高すぎる価格で買うことは、ほぼ損失を出す悪い投資になります。
ではもっとも利益を生み出す投資とは何か?
最良の投資方法は2つあります。
①買い時・・・暴落時に、とにかく売りたい人から買うこと。
②売り時・・・バブル時に、どんな価格でも買いたい人に売ること。
これが理想です。
しかしこのような状況は殆どありません。
そして、間違っても逆の立場になってはいけません。
ですが、このような時に本来とっては行けない逆の立場の行動を人間が取りやすいのは事実であり、人間の心理が関係しています。
したがって、
投資でもっとも利益を上げる重要な学問は、会計学や経営学でなく、心理学です。
資産の価値は、ファンダメンタルズで分析した通りの価格にならず、人間の心理によって、いかようにも価格が変わってしまいます。
人間の本質として、価値が上がっているものは買いたくなり、価格が下がっているものは書いたくなくなるのです。
自己防衛するためには、このような市場心理を理解し、流されないことが最も重要です。
どのようにしてバブルが起き、暴落となるのか
2000年のITバブル、2008年のリーマンショック、暴落が起きる前にはバブルがあり、共通のパターンがあります。そのパターンは以下の順番で起こります。
①一握りの投資家が、価格が上がる兆候を予見し、利益を上げ始める。
↓
②次に他の者達が、そのアイデア(または儲かっている事)に気づき、同じように買って価格を釣り上げる。
↓
③更に価格が上がっていくと、投資家は簡単に金儲けができると思い込み、一層欲深くなり価格の公正さを考えなくなる。
↓
④「投資すれば必ず上がる。」「永遠に上がり続ける」と大多数の人が思い込み、資金が集中し、価格が長期的に上がり続ける
↓
⑤買いに最後まで抵抗していた者たちがついに欲に屈し、買う。これを最後に買い手がいなくなる。ここからが下落のスタートとなる。
↓
⑥価格が適正価格でないことに皆が気づき始め、売り始める。
↓
⑦価格が下がるにつれて売りが売りを呼び、一刻も早く売らねば損をすると大多数の人が売り始め、暴落が始まる。
このような投資家心理によって、バブル~暴落が起こります。投資に人間が関与する以上、いずれ起きる可能性が高く、避ける事はできません。ここを理解した上で、最も重要な投資は何かを考えます。
※バブルの事例については別記事でも書いていますので、参考までにリンクを貼っておきます
このように、バブルに乗って買うのは高すぎる価格で買うこととなり、最も勝率が低い投資方法です。バブルが何時起きるかなど、誰も知ることはできませんが、いずれしっぺ返しを食らうことになります。
まとめ:最高の投資手法はなにか。
それでは、勝率のもっとも高い投資方法はなにか?
それは、表題にもありますように、「資産の価値と価格」を把握することであり、資産を本質的価値を下回る価値で買う。
これが最も損をせず、利益を上げられる手法です。
ただし、本質的価値を正確に見積もるのは非常に難しく、宛が外れる場合もあります。
しかし、確実に勝てるわけではありませんが、この手法が最も信頼性の高い投資方法だと考えられます。
本質的価値については、下記の過去記事をご参照下さい。
オススメビジネス書
作業効率を上げる、ビジネス書を紹介します。浮いた時間を自分の時間にして、幸福感を得られるようにしましょう。是非参考にして下さい。
↓↓↓のネコバナーを押してくれるとありがたいです!😁ランキングに参加してます。
コメントを残す