リスク管理① リスクを理解する。破滅を防ぐために考えておかなければならないこと。

投資とはリスクを理解し、未来に対処すること。

 

投資をする上で避けられないリスク。リスク0でリターンがあることは世の中にはほぼありません。そのようなウマイ話が、長続きした事例などアリはしないからです。通常はリスクを多少なりとも取っているのでリターンを得ることができます。

投資において、最大のリスクとは借金を抱えてしまうほどの大きな損失を出し、投資の世界から引退してしまうことだと思います。そんな事にならないためにも、「リスクを理解し、未来に対処する」ことは非常に重要なのではないでしょうか。

まずは、リスクとは何かを理解するところから始めましょう。順番としては3つあり、

①リスクを理解する。

②リスクを認識できるようにする。

③リスクをコントロールできるようにする。

これらを常時意識できるようにして、適切なリスクをとって、大きなリターンを得られるようにしましょう。

今回はリスクを理解することについて書きたいと思います。

ハワード・マークス氏の名著「投資でいちばん大切な20の教え」を参考にしています。

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最初にリスクとはなにか?を理解して評価しましょう。(リスク評価)

投資リスクの評価

1.自分が、リスクをどの程度許容できるのか

まずは、この判断をすることが大事です。何%下がって、いくら失ってもいいのか?損切ラインを決めておくことです。その結果、損失を出しても、耐えられるポートフォリオを組んでおいて下さい。

 

2.そのリスクを取るのに、見合ったリターンがあるのか

人は本来、リスクを取るのは嫌なものです。リスクなしで、リターンが大きいものは買いが殺到して価格が上がり、利率が減少するはずです。低リスクの米国債と、よくわからない小企業の株の利率がお互い5%だったとしたら、ほぼ全員が米国債を買うはずです。

したがって、リスクを取る際は、見合ったリターンが必ずあることを確認しておかないと、ムダなリスクを背負う羽目になります。

 

3.リターンのみを見てはいけない。それに付随するリスクを評価する。

2項と反対になりますが、リスクを調べること。

相場が良い時期には、高いリスクを取れば高リターンで帰ってくる。そのような話が、そこらじゅうで聞こえてくるようになります。高リターン商品、3倍レバレッジ等。

本来は、先行きについては不透明であり、損失を出す可能性があるはずなのに、相場が良い時期には損失の可能性を軽視しがちになります。より高いリスクを取れば、より多くのお金儲けが出来る。というイメージを植え付けられ、結果として多くの人が惨めな思いをしてきました。リターンが大きいということは、当然リスクも大きいのですが、大きなリスクはプラスに大きく触れるだけでなく、マイナスにも大きく触れるという当たり前のことが、見えにくくなってしまうのです。価格はプラスに触れる場合と、マイナスに振れる場合があり、その振れ幅は同じ振れ幅と考えてリスクを評価するべきです。




 

投資リスクの定義。リスクを正確に示すものは?

リスクとは、資金を失う可能性のことです。取り返しのつかない損失を被る可能性をなくさなければなりません。しかし、リスクを数式にしたり、数値化したりすることはできません。

リスクとは、人それぞれ基準が違い、共通化できないからです。

Aさんは20万円をなくしても許容できる状況だとします。Bさんは必ず半年後に20万円の現金支払うが必要だとします。Aさんが20万を失っても許容できるとしても、Bさんの場合は、必ず将来必要な現金を失う事が、高リスクだと考えるでしょう。また、投資成績として年利4%が約束されている投資機関が年利6%を出せば、非常に大きなリターンを得ることができた事になるので、低リスクだったと言えるかもしれません。しかし年利8%が必要な投資機関が年利6%を出した場合、利益だけをみれば高リスクな結果だったと言えます。人や状況次第で、同じ数値でもリスクの大きさが変わってくると言うことです。

バブル期には高リスクをとらなかったから、大きなリターンを得ることができなかったと後悔したり、暴落時には、高リスクを取ったので破滅したと後悔するなど、その時の状況、個人の主観によって、リスクはどのようにでも定義されます。

以上のことから、未来に起こりうる「リスク」の殆どは主観的でわかりにくく、定量化できませんので、感知するために以下の基準を用います。

1.資産の本質的価値を把握する。信頼できるデータにしておく。

2. 本質的価値と現在の価格を比べる

この2つから、現在のリスクを判定する。

結論として本質的価値を見極めて、その価格がリターンをもたらすか、リスクはどの程度あるのか?を把握することです。本質的価値を下回る価格で買うことが、最も低リスクで高いリターンを生み出す可能性が有るということでしょう。

本質的価値の把握方法については、過去記事をご参照下さい。

バリュー投資の方がグロース投資よりリスクが小さい。資産の本質的価値を把握すること。

リスクを理解する。

リスクを理解するためのポイントについて、下記にまとめます。

①色々な想定できるパターンがあるはずだが、結果として起きることは、そのパターンの中の1つだけ。1%の確率でも破滅するリスクが潜んでいれば、それは高リスクといえるので、そのようなリスクはとってはいけない。

②リスクをとる判断は、これまで何度も繰り返されてきたパターンを考えて下す。大抵の場合は、パターン通りの事が起こる。ただ、ありえないと言われていた話が起きる可能性は0ではない。

③リスクは不定期に訪れる。価格の崩壊が起きたときに、高いレバレッジを効かせている者の、命運は尽きる。

④人はリスクを取るときに、自身の能力を過信する。強気相場のときは特にリスクを軽視しがちになる。

⑤多くの人はリスクを取ることを金儲けの手段としている。しかし高リスクをとれば、必ず報われるように市場が動くわけではない。




未来のリスクに対処する。

リスクは未来のみに存在するのであり、未来が見えない人間に、正確に知ることは不可能です。人は金儲けに目がくらみ、高リターンが得られると思い、高リスクの商品に手を出してやすくなります。高リスクであれば、必ず高リターンとは限りません。必ず高リターンが得られるのならば、それは高リスクと言えないからです。暴落が起きたときに、いつもリスクがどういうものか思い知らされることになります。

投資で未来に対処するためには、過去のパターンが概ね道標になりますが、予想外の事が起こる可能性は確率は低くとも起こる場合があり、リスク避けられないということです。

未来のリスクに対処するために最も重要なことは、現在の本質的価値をしっかりと把握し、その価値を下回る価格で買うということになるのでしょう。

 

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