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短期投資のテクニカル分析で使う!ボリューム(出来高)と移動平均線
さて、短期投資の目的と注意点までは前回書きました。
今回はテクニカル分析、「ボリューム」と「移動平均」について解説します。
1. ボリューム(出来高)
単純に、ボリュームが大きい日は、その資産の取引が活況であると判断できます。見るべきは突然ボリュームが増えた日がないか。あった場合は何か特別な出来事があったのか?に着目して下さい。
ボリュームが大きくなった時に、トレンドの変換が起こりやすい。
図1:三菱商事のチャートと出来高。

↑2021年1月末に、トレンドの変換が起きている。
例えば、三菱商事の株価のチャートですが、下の棒グラフが売り買いのボリューム(出来高)です。
2021年1月28日にボリューム(左下の棒グラフ)が突出して大きくなっています。この日は決算の発表がありました。減益の悪いニュースで売りが多くあり、この日はボリュームがとても大きくなっています。
突如ボリュームが大きくなった日は、トレンドの転換点であると言われています。
決算の後は二日間はさらに売られ、株価が下がりましたが、出来高も多くありませんでした。しかしその後株価は上がり始め、株価上昇時の買いが多い出来高になりはじめました。さらに数日後の2月8日には大きく上昇しているので、すでに売りたい人はほぼ売ってしまっており、この先は業績も上がると考え、買いたい人の方が多くなったと考えられます。
このあたりで買いを入れられれば、上昇の波に乗れるチャンスだったでしょう。
まとめると、
①1月28日に悪い決算で売りが多く出てボリュームが急上昇した。(トレンドの転換点の可能性)
②その後も売りが続き、2日間は価格が下がったが、ボリュームは少ない(売り圧力が低い)
その後は5日間、価格が上がり続け、2月8日は価格が大きく上がる。(買い圧力が高い。)
下降時よりも、上昇時のボリュームが大きい日が続いている場合は、買いたい人の方が多く、売りたい人のほうが少ない。と読み取る事ができます。買いたい人の方が多い場合は、価格が上がりやすいです。
逆に上昇を続けた後に突如出来高が急上昇した場合、トレンドが下降に変換しやすいと考えられますので注意しましょう。
出来高が突如増えた銘柄は、記録しておき、ボリュームが大きい日を見て何があったかも確認して、トレンドの予測に役立てましょう。
2. 移動平均
移動平均も、トレンドを読むのに欠かせない指標です。
5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、100日移動平均線など、日毎の平均線があります。
75日移動平均は、その日を含めて、過去75日間の価格の平均価格のことで、その平均値を結んでつなげた線を、「75日移動平均線」といいます。
5日移動平均も同じ考え方で、その日を含めた過去5日間の価格の平均価格のことで、その平均値を線で結ぶと5日移動平均線といいます。他の日数の線も同じ考え方です。
この移動平均線を見ることで、価格の動きを推測することが出来ます。
「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」でトレンドの転換を予測する
図2. 移動平均線

移動平均線をチャートに表すと、上の図のようになる。
トレンドの変換点として有名な、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」と呼ばれる点があります。
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスは、5日移動平均線と25日移動平均線が上向き方向のトレンドになり、
5日移動平均線が、25日移動平均線を下から上へ、突き抜ける点
をいう。図2の左下の赤丸の部分です。
この型がみられると、上昇トレンドになるといわれています。
デッドクロス
デッドクロスは5日移動平均線と25日移動平均線が、下向き方向のトレンドになり、
5日移動平均線が、25日移動平均線を上から下へ突き抜ける点
をいいます。図2の右上側の赤丸の部分です。
この型が見られると、下降トレンドになるといわれるので、注意しましょう。
このようなチャートが見られたら、トレンドの転換点の可能性を考えてみましょう。
まとめ
今回はボリュームと出来高についてまとめてみました。
チャートを見た時に買い時、売り時のシグナルに気づくことが出来ればと思います。
次回は残る必殺技、ボリンジャーバンド、MACD、RSIについて解説したいと思います。
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