ロシアとウクライナの戦争によって、株価を見たくないくらい下落相場が続いています。このような下落相場の時にVTI(全米3800社が含まれるETF)とVOO(米国の主要企業500社)の株価はどのように動くのか。
前回の調査では、過去の実績からVOO(S&P500)の方がパフォーマンスが高いことがわかりました。今回のように、年初から下落を続けている下落相場の場合では、VTIとVOOどちらが下落率が少ないのか調べてみます。全米企業3800社 VS 米国主要企業500社との戦いです。
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1.VTIについて
VOOとは米国のETFの中でも有名な、【バンガード・トータル・ストック・マーケトETF】通称VTI。これ一本に投資しておけば、米国3800社もの企業に幅広く分散投資できるという非常に優れた代物です。まさにアメリカ全体に投資するといっても過言ではありません。非常に安定している商品なので、投資している人は非常に多いのではないでしょうか。
VTI チャートについて
年初来からの下落相場での成績です。※2022年3月8日時点

現時点で-13.06%でした。
コロナショックの時の、半分くらいまで来ましたね。
戦争が落ち着くまでは、まだまだ下がる可能性が高いです。
2.VOOについて
VOO(バンガード・S&P500 ETF)
バンガード社が提供する米国株式市場のパフォーマンスを示すS&P500指数への連動を目指すETFです。投資対象は米国大型株式が大部分を占め、米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されています。S&P500は米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、こちらも王道のETFで、投資している人はVTI同様多いと思います。
VOO チャートについて
年初来からの下落相場での成績です ※2022年3月7日時点

現時点で-12.21%
年明けから2か月が経過しましたが、
VTIが-13.06%
VOOが-12.21%
となり、VOOの方が下落率が小さく、VOOの勝利となりました。
3.VTIとVOO構成銘柄比較
左側がVTI、右側がVOOの構成銘柄とその比率になります。(※投資の森より)
VTI構成銘柄名 | 構成割合 | VOO銘柄名 | 構成割合 | |
1 | アップル | 4.95% | アップル | 7.09% |
2 | マイクロソフト | 4.72% | マイクロソフト | 6.08% |
3 | アマゾン・ドット・コム | 3.15% | アマゾン・ドット・コム | 3.40% |
4 | メタ・プラットフォームズ | 1.80% | グーグル | 2.12% |
5 | グーグル | 1.80% | テスラ | 1.98% |
6 | グーグル | 1.61% | グーグル | 1.98% |
7 | テスラ | 1.39% | メタ・プラットフォームズ | 1.93% |
8 | エヌビディア | 1.10% | エヌビディア | 1.59% |
9 | jpモルガン | 1.09% | Berkshire Hathaway Inc | 1.49% |
10 | Berkshire Hathaway Inc | 1.05% | ジョンソン&ジョンソン | 1.18% |
11 | ジョンソン&ジョンソン | 0.95% | ユナイテッドヘルス・グループ | 1.16% |
12 | ビザ | 0.83% | jpモルガン | 1.14% |
13 | ユナイテッドヘルス・グループ | 0.82% | P&G | 1.01% |
14 | ホーム・デポ | 0.77% | ホーム・デポ | 1.01% |
15 | P&G | 0.76% | ビザ | 0.98% |
16 | バンク・オブ・アメリカ | 0.72% | マスターカード | 0.87% |
17 | ウォルト・ディズニー | 0.69% | バンク・オブ・アメリカ | 0.87% |
18 | マスターカード | 0.68% | エクソン・モービル | 0.84% |
19 | ペイパル・ホールディングス | 0.68% | ファイザー | 0.77% |
20 | アドビ・システムズ | 0.61% | ウォルト・ディズニー | 0.68% |
主要上位銘柄を見ますとそこまで差がないですが、VOOの方が上位銘柄への投資比率が若干高いですね。VOOの方が分散数がVTIよりも少ないため、時価総額の高い企業への投資比率が高いです。
4.VTIとVOO各期間での比較
年明け早々から始まった2か月間の下落相場ではこのような結果になりましたが、過去にさかのぼって現在までのパフォーマンスを比較してみます。
※期間別のパフォーマンス比較
1カ月 | 6か月 | 1年 | 5年 | 10年 | |
VTI | -7.18% | -9.23% | 5.74% | 73.09% | 298.28% |
VOO | -6.97% | -7.00% | 9.87% | 76.75% | 306.40% |
各期間で見てみても、VTIよりもVOOが良いパフォーマンスを上げています。
下落相場でも上昇相場でも、VOO(S&P500)の方が、VTI(全米企業)よりも優秀であるという結果になっています。
5.まとめ
前回の記事では上昇相場中のVTIとVOOのパフォーマンスを比較し、VOOが勝利していましたが、下落相場である現在においてもVOOの方が、パフォーマンスが良いという結果になりました。
今回の下落相場を見たときにVTIとVOO、どっちがいいのか。
今回の下落相場でも、過去10年間のデータでも、結果だけを見てみると、投資をするのであればVOOの方が良いパフォーマンスを上げる確率が高いということになります。
これから先についても、確率で考えればVOOに投資すべきという結論に至りました。ただ、確率は高いというだけで、100%はこの通りになるという保証はありません。投資はあくまで自己責任。パフォーマンスはさほど変わりませんので、どちらに投資しするかは、最終的に個人の判断で良いと思います
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