超高配当株であるXYLDと人気投資商品のVOO。どちらもS&P500をもとに分散されたETFですが、XYLDは毎月配当金が入金され、手元に現金が残る分配金重視のETFであり、VOOは値上がり益重視のETFです。5年前に10,000ドル分双方買っていたら、どちらが利益があったのか比較、検討したいと思います。
↓↓↓のバナーを押してくれるとありがたいです!ランキングに参加してます。
1.XYLDとVOOの特徴
XYLD(グローバルX S&P 500・カバード・コール ETF)とは
仕組みとしてはコールオプション(一定の価格買う権利)を売却し、オプション料を配当(分配金)としてもらうETFになります。これをカバードコール戦略といいます。値上がり益を得るよりも、分配金を重視した商品設計になっています。XYLDはS&P500に連動して値動きをしますが、値上がり益を犠牲にして、権利の売却益で配当金を貰う商品です。8~10%以上もの配当利回りを誇っています。
VOOとは
バンガード社が提供する米国株式市場のパフォーマンスを示すS&P500指数への連動を目指すETFです。投資対象は米国大型株式が大部分を占め、米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されています。S&P500は米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、こちらも王道のETFで、投資している人はVTI同様多いと思います。
XYLDの主要データ
①投資する株式数
508銘柄
②経費率
0.60%
③配当利回り
12.01%(2022年2月の配当実績より)
④配当金支払月と支払回数
配当金支払月と支払回数 毎月1回 年間で計12回
VOOの主要データ
①投資する株式数
510銘柄
②経費率
0.03%
③配当利回り
1.32%(2022年2月の配当実績より)
④配当金支払月と支払回数
配当金支払月と支払回数 3,6,9,12月 年間で計4回
2.組み入れ上位銘柄
XYLD組み入れ銘柄 上位10社
順位 | 銘柄名 | 組入比率 |
1 | アップル | 7.23% |
2 | マイクロソフト | 6.11% |
3 | アマゾン・ドット・コム | 3.85% |
4 | テスラ | 2.28% |
5 | アルファベットGOOGL | 2.28% |
6 | アルファベットGOOG | 2.11% |
7 | エヌビディア | 1.88% |
8 | バークシャー・ハサウェイ | 1.72% |
9 | メタ・プラットフォームズ | 1.36% |
10 | ユナイテッドヘルス・グループ | 1.29% |
VOO組み入れ銘柄 上位10社
順位 | 銘柄名 | 組入比率 |
1 | アップル | 7.09% |
2 | マイクロソフト | 6.08% |
3 | アマゾン・ドット・コム | 3.40% |
4 | アルファベット | 2.12% |
5 | テスラ | 1.98% |
6 | アルファベット | 1.98% |
7 | メタ・プラットフォームズ | 1.93% |
8 | エヌビディア | 1.59% |
9 | バークシャー・ハサウェイ | 1.49% |
10 | ジョンソン&ジョンソン | 1.18% |
両ETFとも、S&P500の組み入れ銘柄を概ね同じ割合で入れているようです。
3.XYLDとVOOの利益を比較
2017年1月に10,000ドル投資したと仮定して、2022年2月までの5年2か月間での、XYLDとVOOのパフォーマンスを比較してみます。※ここでは税金は考慮しないものとします。
①XYLDの損益
①値上がり益
2017年1月株価 46.12ドル → 2022年2月株価 48.02ドル
値上がり益=∔4.12% → ∔412ドル
②配当金の合計額
+3805.58ドル
③損益合計
値上がり益+配当金の合計額=412ドル+3805.58ドル=4217.55ドル
10,000ドルを投資した場合、5年2カ月間で、4217.55ドルの利益となりました。
利益率は、+42.18%です。
②VOOの損益
2017年1月株価 208.97ドル → 2022年2月株価 401.36ドル
値上がり益=∔92.07% → ∔9207ドル
②配当金の合計額
+1085.56ドル
③損益合計
値上がり益+配当金の合計額=9207ドル+1085.56ドル=10292.56ドル
10,000ドルを投資した場合、5年2カ月間で、10292.56ドルの利益となりました。
利益率は102.93%です。
4.まとめ
過去5年間の上昇相場で見たい場合は、VOOに圧倒的に軍配が上がりました。
成長企業が多く含まれるVOOの方が、値上がり益を犠牲にするXYLDよりも利益が出るという結果です。ただXYLDは下落相場に強いという特性があるので、下落相場の状況であれば、また結果は変わっていたと思います。また、日々のキャッシュフローを改善するためには配当金も重要です。配当金によって得た現金で、チャンス時に投資することができますので、VOOとXYLDどちらに投資するのか、または比率を決めて双方投資するのか。個人のスタンスにあった投資戦略を採用するとよいと思います。
投資成績を上げてくれるオススメ書籍について
オススメの投資本を以下にリンクしますので、一度読んでみて下さい。
Amazon 書籍ランキング
Audible オーディオブック の 売れ筋ランキング
↓↓↓のバナーをポチっと押して下さい!ランキングに参加してます。
コメントを残す